空き家の放置

なぜ空き家のまま放置するのか?それには理由があります

 

今、住宅総数に占める空き家の割合は、13.5%と10%の大台を超えています。
(平成25年土地建物統計調査/総務省)

 

なぜ、こんなにも空き家が増えてしまったのか?

 

所有者の死去や相続人が後を継がない等がそもそもの原因なのですが、以下のような理由からも空き家率が高まっていると予想されます。

 

1.空き家を取り壊すと税金が上がってしまう

 

空き家を取り壊すと更地となり、固定資産税が最大6倍になってしまいます。

 

家屋の立っている土地には、住宅用地として固定資産税が減額されるようになっています。
これを「住宅用地の特例」と言います。

 

一般的な家屋なら、200u(60.5坪)以内がほとんどですから、正しくは「小規模住宅用地の特例」で課税標準額が6分の1となっています。

 

空き家を取り壊して更地にしてしまうと、この「小規模住宅用地の特例」の適用外となり、固定資産税が6倍になってしまうのです。

 

税金が6倍にも跳ね上がったのでは、誰しも無理して更地にしようとは思いませんよね。
これが多くの所有者が空き家を撤去しない一番の理由です。

 

 

2.解体費用が掛かる

 

空き家を解体する費用も安くはありません。
一般的な延べ床面積の木造家屋では100万円程度、軽量鉄骨や鉄筋コンクリート造りなどでは、150〜200万円位掛かる場合もあります。

 

ふつう、空き家を持っている人なんて資産家ではないかと思うかもしれません。
しかし住む人がいなくて、仕方なく持っているという事情の人がほとんどです。

 

これからも住む予定はないので、必要ないものにお金をかけるわけにはいかないという思いなのです。

 

地域によっては買う人も借りる人もいないという状況が多くありますが、自治体に寄付しようとしたら断わられたという笑えない話しもあるようです。

 

つまり、活かしようがない「価値のない」物件を抱えているわけです。

 

バブル期までは、土地は必ず値上がりするという「土地神話」が多くの国民の間で信じられてきました。
実際に個人でも不動産投資をするときには、銀行はホイホイと幾らでもお金を融資してくれたものです。

 

こういった事情もあってか、放ったからしの空き家が増えている一つの原因なわけです。
そんなお荷物的な空き家なんかに何百万円もかけて解体しようなんて思わないのが普通の人の感覚です。

 

 

3.親や祖父母が残してくれた家屋を手放すのは忍びない

 

親や祖父母が苦労して建ててくれた家屋を手放すのは忍びないという思いの人も大勢います。
子供の頃の思い出がたくさん詰まっている郷愁漂う実家を手放したり、取り壊したりするのは避けたいと思うのは当然のことです。

 

特に親想いの人、家族を大切にしてきた人ほど、空き家といえども出来るだけ残しておきたいと思っています。

 

これらの想いは決して悪いことではありませんし、いつでも帰省する家があるということは人生に潤いをもたらすものでもあります。

 

こういった理由がある場合には、無理して売ったり解体したりすることはありません。
取り敢えずは現状のままで残しておきましょう。

 

ただし適切な管理は必ずしておきましょう。

 

適切な管理をしてさえいれば誰も文句を言いませんし、行政から目を付けられる心配もありません。
家の資産価値だって急激な下落は回避できます。

 

空き家が社会問題化しているのは、適切な管理がされていない「放置空き家」です。
放置空き家は早晩「特定空き家」に指定されて、直ぐにでも解体しなければならなくなります。

 

また「特定空き家」に指定されると、住宅用地の特例から外されて、固定資産税が6倍に跳ね上がってしまうのです。

 

ですので、親や祖父母が残してくれた家屋を手放すのは忍びないという人は、せめて適切な管理を実施しましょう。

 

管理業者に委ねれば、月数千円から管理をしてもらえます。
オプションで草刈りや掃除も頼めますし、地元のシルバー人材センターに頼べば格安でキレイにしてもらえます。

 

倒壊しそうなほど老朽化しているなら解体することもやむを得ないですが、その場合には助成金が利用できないか調べてみましょう。

 

自治体によっては、空き家の解体にかかる費用を助成している所もあります。
一度、役場の建築指導課か都市開発課へ相談してみましょう。

 

 

4.どうしてよいか分からない

 

所有者の中には空き家をどう処分したらいいのか、分からないでいる人もいます。

 

比較的年齢が若い人は、ネットなどでいろいろと情報収集ができますが、年配の人になると情報源となるものが極端に少なくなります。

 

不動産屋に相談するという方法もありますが、そもそも年配の人にとっての不動産屋は、バブル期のイメージが強く、騙されるのではないかと懐疑的な想いが強いものです。

 

そういう事情もあって、空き家の処分については、つい躊躇してしまうことになります。
適切な相談相手もないままに、ただ時間だけが過ぎてしまったということになってしまいます。

 

 

5.売るに売れない

 

空き家を売りたいのはやまやまだけど、売れなくて困っているという人も結構な数はいることでしょう。
実際に売りに出しているけど、もう数年も売れないままという空き家も多々あります。

 

こういう売りに出しているけど売れないという物件は、必ずその理由があります。

 

売れない物件の主な理由
  • 売り値が高い
  • ニーズがない

 

売り値が高すぎる

 

売り値が高すぎる場合には、順次引き下げてみることによって解決できます。
場合によっては相場よりも安くなってしまうこともあるでしょうが、売れない物件を抱えたままよりマシです。

 

なるべく早めに売りきってしまいましょう。

 

ニーズがない

 

空き家の売却で問題になるのは、ニーズがない場合です。

 

得てして売却できない物件には賃貸需要もないのが普通です。
売却も賃貸も需要がないような物件は、自治体への寄付も受け入れてくれません。

 

こういうどう転んでも売れない物件は、もう諦めざるを得ません。
最低限の管理だけはしておいて、時期を待つ以外にないのです。

 

将来的には道路や公園の計画が立てられるかもしれないし、購買層のニーズが変わってくるかもしれません。
今はじっとチャンスの到来を待つことです。

 

適切な管理をしていて、キレイな状態を保っていれば、買いたいと思う人が現れる確率も高くなってきます。

 

自治体によっては解体や補修の費用を援助してくれるところもあるので、そういう支援策を利用しつつ、時が来るのを待つのも一つの方法です。

 

 

まとめ

 

以上、空き家が売れない主な理由を5項目あげました。

 

いずれにしろ空き家は売却が遅くなるほど、条件は悪くなっていくものです。

 

今は東京オリンピック開催の影響で、地価が上がっていたり、地方でも下落に歯止めがかかっていたりしますが、この状況が長く続くとは思えません。
今後5年、10年、15年と長期的に見ますと、土地の価値は減っていく一方と予想されます。

 

ですので、所有している空き家の活用のメドがなければ一刻も早く売却に出すことです。

 

売却に出したからといって、必ず売れるとは限りませんが、先々にいくほど売れない確率は高くなっていきます。

 

つまり不動産価値が高どまりしている今が売却のチャンスということです。
まずは物件査定から始めてみましょう。

 


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tohi


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